
初めてでも安心!神社での正しい参拝方法ガイド
日本各地に点在する神社は、古来より人々の願いを託し、心を清める場所として親しまれてきました。
しかし、いざ訪れてみると「どうやって参拝すればいいの?」と迷うことも少なくありません。
本記事では、神社での基本的な参拝マナーと流れをご紹介します。
鳥居をくぐる前に一礼
神社の入口には「鳥居」と呼ばれる門があります。これは俗世と神域を分ける結界のようなもので、通る前には軽く一礼してからくぐるのが礼儀とされています。
※鳥居の中央は「正中(せいちゅう)」といい、神様の通り道とされますので、少し端を歩くのが望ましいとされています。
2. 手水舎(ちょうずや)で清める
参道の途中にある手水舎では、手と口を清めて心身を整えます。
手順:
右手で柄杓を持ち、左手に水をかけて清める。
柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める。
再び右手に持ち替え、左手に水を受けて口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)。
左手をもう一度清める。
柄杓を立てて、柄に水を流してから元の位置に戻す。
拝殿での参拝(基本は「二礼二拍手一礼」)
拝殿(はいでん)では、以下の作法で参拝を行います。
参拝の流れ
賽銭箱にお賽銭を入れる(音を立てても無理に大きくする必要はありません)。
鈴があれば、軽く鳴らして神様に気づいてもらう。
深く2回お辞儀(礼)。
胸の前で2回拍手。
願い事を心の中で唱える。
最後にもう一度、深く1回お辞儀。
※神社によっては独自の作法がある場合もあります(例:出雲大社は「二礼四拍手一礼」)。
赤い鳥居の代表例:伏見稲荷大社の千本鳥居
京都の伏見稲荷大社は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本社です。
この神社の名物「千本鳥居」はすべて赤く塗られ、願い事が通るようにとの意味が込められています。
また、鳥居1基ごとに寄進者の名前が刻まれており、信仰と寄進文化の融合も見ることができます。
お守り・御朱印などの授与品は授与所で
参拝後にお守りや御朱印が欲しい場合は、「授与所」や「社務所」と呼ばれる場所で対応してもらえます。御朱印をいただく際には、御朱印帳を持参するのが一般的です。
帰る時も鳥居の前で一礼
参拝を終えたら、来た時と同様に鳥居の前で軽く一礼をしてから神域を離れます。
まとめ
神社での参拝は、形式にとらわれるよりも「感謝と敬意を持って行う」ことが最も大切です。
観光で訪れた際も、正しい作法を知ることで、より深く日本文化を味わうことができるでしょう。